再びインドへ!!
これがまたなかなかハードな移動だった。
インド、ネパールの国境越えは行きも帰りもしんどいねぇー。
ポカラをバスで早朝に出発し、なぜだかよくわからないがバスを3回も乗り換えさせられ、国境の町スノウリに着いたのは8時間後の午後3時。
バスから降りた途端に客引きやら、なんかよくわからんオッサン達に取り囲まれ、ヤイヤイ言われる・・・。
「両替はどうだ?」「カトマンドゥか?」「ポカラか?」
とにかく「黙れー!!」今、ポカラから来たばっかりだって!!
しかも外は40℃を超す暑さだ・・・。
ただでさえ暑さでイライラすんのに、こいつらのおかげで余計にイライラする。
こういう時、旅行者同士協力が必要。
おれ達はバスで一緒だったフィンランド人のお兄ちゃんと、ブラジル、フィンランド、日本の三ヵ国で連合国軍を結成。
日本代表のおれはひたすら無視を続ける、フィンランドは「おれはフィンランドに行きたい」と連呼、ブラジルは律儀に断りを入れながら近くのレストランに撤退。
ここに連合国軍の作戦本部を設置。
さて、ここから国境を越えて、インドに入りバラナシ行きのバスに乗りたい。
ちゃっかり客引き達から仕入れた情報によると、夕方4時半と5時半にバスがあるらしい。
じゃあ、さっさと国境を越えてバスに乗り込んでしまおうって事でまとまったが、ここで問題発生・・・。
フィンランドの兄ちゃんはインドルピーをまったく持っておらず、しかも現金もなしでカードだけしかなく、おまけにインド側、ネパール側ともに国境周辺にはATMがないときたもんだ・・・。
この状況にこの世の終わりかの如く落ち込む兄ちゃんの姿に見かねて、お金を貸してやることにした。
こういう時の欧米人のテンションの切り替えの早さにはビックリする。
「オォー・ユー・アー・マイ・エンジェル!!」ときたもんだ・・・。
テンションを取り戻した兄ちゃんと共にサイクルリクシャーに各々乗り込み国境までのリクシャーレースが始まった。
金メダルはブラジル!続いてフィンランド、おれは最下位だったね。
国境越えをスムーズに済まし、めでたくバラナシ行きのバスに乗り込む事が出来た。
ガタガタ揺れるバスに揺られて10時間後にバラナシのバスターミナルに到着。
朝に着くって言ってたのに、到着したのはバッチリ真夜中・・・。
揺れすぎるバスでは眠れず疲れてるし、汗とほこりでドロドロの連合国軍に必要なのは眠る処とシャワーとよく冷えた飲み物。
とにかくどこでも良かったので、ホテルの客引きのオートリクシャーに連れられどこだかわからない宿にチェックイン。
あぁー、バスのおつりもらうの忘れてた・・・。
乗り込んだ時に料金は支払ったがおつりは降りた時にって言われて、スッカリ受け取るのを忘れてた・・・。
翌朝、フィンランドの兄ちゃんはお金を返しに来てくれて、またどこかで会おうと約束を交わし連合軍国はこれにて解散。
おれ達も以前来たときに泊まったガンジス河近くの宿に移動し、とりあえずバラナシで落ち着くこととなる。
ヒンドゥー教徒の聖地バラナシ。
ガンガー(ガンジス河)の水で身体を清めれば、すべての罪が洗い流されるんだって、だからなのかこの町にはうさんくさい奴が多すぎる。
安宿やレストランが集まっている路地を歩けばすぐに誰かが声をかけてくる。
「ハロー・ジャパニー・ハッパ?」
「おれの店を見ていかないか?」
「両替するか?」
「コンサートはどうだ?」
とにかく何もいらないから黙っとけ!!
47℃の気温の中、耳元で汗臭いオッサンにゴチャゴチャささやかれたらたまらん・・・。
ガンガー沿いにあるガートと呼ばれる沐浴場で川風に吹かれて涼んでいると、
突然オッサンが近づいて来て「おれは何歳だと思う?冗談じゃなくちゃんと答えて欲しい!!」と真顔で聞いてくる。
はぁ?なんだこのオッサン??
「40歳ぐらいじゃないの?」とおれは答える。
「いや、違う!42歳だ!!」と答えて立ち去って行くオヤジ・・・。
んん~、さすがインド、いやっ、これぞインド!!
まったくもって意味不明・・・。
これがインドのダルイところであり、おもしろいところかもしれないけど・・・。
人が濃すぎるんだよなぁーー!!
とにかく、今のバラナシは暑すぎる・・・。
ガンガーでひと泳ぎしたいが、汚い河に入る勇気はない!!
ホントに暑すぎてまったく何もする気が起きない・・・。
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