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World Journey ~旅路ニ季節ガ燃エ落チル~

2008年12月12日 大阪から上海へ船で渡り始まった旅 1年6ヶ月の旅路を終え 2010年6月9日に帰国 ~旅路に季節が燃え落ちた~ *気ままにブログ更新中*

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エクストリーム・ツーリング

マナリの町は小さい。
だからドイツ人のカップルともしょっちゅう顔を合わせる事になり、その度に食事に行ったり、カフェをしたりした。

とある食事の席で、女子はレディース・トーク(おもにインドのトイレ事情)で盛り上がってる時、男子はというとバイクの話になり、女子に一日お留守番させてバイクを借りて走りに行こうという事になった。

翌日、ドイツ人の兄ちゃんとバイクを借りてロータン峠へと向かった。

インドのバイクはなかなか乗りこなすのが大変だった。

手元は日本のバイクと一緒だが、足元が左右逆で右シフトの左ブレーキ、しかもシフトチェンジも反対でファーストギアが上でセカンドからは踏み込んでいく方式。(バイクに乗らない人はなんの事やらサッパリだと思うが・・・)

しかもブレーキの効きはすこぶる悪いくせに、ちょっと強めに握るとすぐにタイヤにロックがかかる。
さらにギアの入りも悪いし、オイルは漏れてるし、ガソリンタンクのキャップも閉まらない。

日本だと絶対に車検を通らない廃車寸前のボロバイク!!

排気量500ccのボロバイクにまたがり山道を進む事、3時間・・・。

ロータン峠に到着!!





標高4000mの峠から見るヒマラヤの山々はスゴイとしか言いようのない景色。



まさに息を呑む景色とはこのこと!!



富士山にも登った事がないのに、富士山より高い所にバイクで来てしまったんだな・・・。

今までバイクを運転してきて十数年になるが、今までに経験したことのないエキサイティングかつスリリングなツーリングだった。

だって、道路にガードレールはなくすぐ横はガケ、未舗装のガタガタ道にぬかるみあり、おまけにインド人のクレイジーな運転の車がビュンビュン走ってる・・・。

何度も転びそうになり、冷たい汗が背中を流れた・・・。

苦労の果てに見れる絶景!!



今夜、マナリを離れインドのなかの異郷、ラダック地方のレーを目指す。
深夜2時発、標高5000mの山をふたつ越え夕方6時にレー到着という強行スケジュールだ・・・。

覚悟を決めて行くしかない!!

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素晴らしき逆ギレ

逆ギレ!!

ピンチに追い込まれた人間が突如起こす意味不明な行動。

デリーからボルボ・バスなる大げさな名前のツーリストバスに乗りマナリへ。
エアコンが効きすぎてて、とにかく寒い車内・・・。

朝日の暖かさが心地よく、窓から景色を眺めていた。
一番前のシートだったのでフロントガラス越しに山々が朝日に染まっていく様子が良く見えた。

前方には荷物を満載したトラック・・・。
バスは当然のように無理な追い越しをしようとした、その時・・・。

ガシャーンっと接触事故を起こし、左のサイドミラーが折れた。

おれの見る限り完全にバスのドライバーの前方不注意だ。

ドライバーの顔が一瞬青ざめたように見えた。

会社の雇われドライバーごときがボルボ・バスなる大げさな名前のバスに傷を付けたとあれば相当ヤバイはず・・・、しかも自分のミスで・・・。

そして、このオッサンはトラックのドライバーを運転席からひっぱり出したかと思うと猛烈な勢いで怒鳴りつけ始めたのだ。

こんなにも素晴らしい逆ギレっぷりにはなかなかお目にかかれないと思う。

ひと悶着あったおかげでバスは1時間ほど遅れ、デリーを出発してから17時間後にマナリに到着。

避暑地マナリは涼しくてかなり過ごしやすい。
バラナシ、デリーの暑さがウソのように感じるぐらいだ。
日中、日が出ていれば半袖でも心地よい気温だが、高地だけに朝晩はけっこう冷え込むので夜は毛布に包まって眠っている・・・。

ニュータウン(ニューマナリだったかも?)と呼ばれるエリアはインド人の観光客が多く結構な賑わいを見せてる。



そこから少し山を登ったオールドマナリエリアは、なんだかここがインドだということを忘れてしまうような場所。



おれも他のツーリスト同様にこのエリアに滞在しているが、第一印象としてはラオスのバンビエンを思い起こさせる。

まぁ、ひとことで言えばヒッピーヴィレッジって感じだね・・・。

そこらへんに怪しい草も生えてるし!!



旅を続けていると驚くような再会もあるわけで、かれこれ半年以上も前の話だがベトナムで会ったドイツ人のカップルとここマナリで再会した。

一緒にゴハンを食べたり、山にハイキングに行ったりして遊んでいる。





マナリも自然が多くて退屈しなくてイイ!!
近くに川や森林公園があり散歩するにはもって来いの環境だ!





なんか今回の旅は山方面を良く攻めてる気がする・・・。
ちょっとビーチが恋しいこの頃・・・、バリ島にでも行きたいなぁ~なんて時々思う。

ちょっと話は変わって・・・
インドと言えば誰もがご存知、コブラ使いのオッサン!!

マナリで発見!!



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マハラジャ・マック

暑すぎるバラナシとはさっさとおさらばしてデリーへ!!

たまらん暑さに負けて列車はエアコン付のクラスにしたので、17時間の列車の旅はすこぶる快適だった。

寝台も二段ベッドで広々使えたし、枕にシーツ、夜にはブランケットまで用意してくれる。
しかも、車両ごとにセキュリティーのオッサン(たぶんポリスだと思う)もいるので、外から物売りや物乞いが入り込んで来ないので夜中に眠りを妨げられる事もない!!

ダージリンに行く時に乗ったスリーパークラス(たぶんバックパッカーがよく使うクラスだと思う)だと、なぜか自分のシートにチケットがないオッサンが平気な顔して座ってるなんてことがよくあるが、さすがにこのクラスになるとそういう面倒な事もない。

快適さは金で買える!!

涼しい(ちょっと寒い)車内でぐっすり眠り、インドの首都ニューデリーに到着。

ニューデリー駅前から伸びるメインバザールと呼ばれる安宿街に滞在している。





一国の首都、しかも駅の前から伸びる目抜き通りなのに非常に汚い・・・、そしてやはり牛がいる。

三年前、初めてインドに来た時はこの街から旅を始めた。
正直、その時はとんでもないところに来てしまったと思ったね!!

通りには牛、犬、生きてるのか死んでるのかわからないオッサンが転がってて、ちょっと歩けばうさんくさい奴等にしつこく声をかけられた。

でもそういうのってだんだん慣れてくるもので、インドも二回目だからか牛がいても気にならないし、うさんくさいオッチャン達とも適当に付き合えるようになった。

街にいる牛は前に来た時よりも減ってるような気がするが、それも慣れたからあんまり目に留まらなくなっただけかな・・・?

牛といえば、インドにもマクドナルドはあるんです・・・。

外観や店内は世界のどこにでもあるマクドナルド!!



でもメニューには当然ながらビーフはなく、チキンや野菜のバーガーがあるからおもしろい!!
マハラジャ・マックっていうチキンのハンバーガーがなかなか美味いよ!!

しょうもないことだけど、インドにはマハラジャ・マックっていう冗談みたいな名前のハンバーガーがあるとか、タイではテリヤキバーガーがサムライバーガーと名前を代えて売られているとか、旅をしてるからこそ出来る発見もあるわけだ・・・、別に知らなくてもいいようなどうでもいいことだが・・・。

さてと、デリーも暑いのでさっさと立ち去る事にする。

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連合国軍結成

再びインドへ!!

これがまたなかなかハードな移動だった。
インド、ネパールの国境越えは行きも帰りもしんどいねぇー。

ポカラをバスで早朝に出発し、なぜだかよくわからないがバスを3回も乗り換えさせられ、国境の町スノウリに着いたのは8時間後の午後3時。

バスから降りた途端に客引きやら、なんかよくわからんオッサン達に取り囲まれ、ヤイヤイ言われる・・・。

「両替はどうだ?」「カトマンドゥか?」「ポカラか?」

とにかく「黙れー!!」今、ポカラから来たばっかりだって!!
しかも外は40℃を超す暑さだ・・・。
ただでさえ暑さでイライラすんのに、こいつらのおかげで余計にイライラする。

こういう時、旅行者同士協力が必要。
おれ達はバスで一緒だったフィンランド人のお兄ちゃんと、ブラジル、フィンランド、日本の三ヵ国で連合国軍を結成。

日本代表のおれはひたすら無視を続ける、フィンランドは「おれはフィンランドに行きたい」と連呼、ブラジルは律儀に断りを入れながら近くのレストランに撤退。

ここに連合国軍の作戦本部を設置。

さて、ここから国境を越えて、インドに入りバラナシ行きのバスに乗りたい。
ちゃっかり客引き達から仕入れた情報によると、夕方4時半と5時半にバスがあるらしい。

じゃあ、さっさと国境を越えてバスに乗り込んでしまおうって事でまとまったが、ここで問題発生・・・。
フィンランドの兄ちゃんはインドルピーをまったく持っておらず、しかも現金もなしでカードだけしかなく、おまけにインド側、ネパール側ともに国境周辺にはATMがないときたもんだ・・・。

この状況にこの世の終わりかの如く落ち込む兄ちゃんの姿に見かねて、お金を貸してやることにした。

こういう時の欧米人のテンションの切り替えの早さにはビックリする。
「オォー・ユー・アー・マイ・エンジェル!!」ときたもんだ・・・。

テンションを取り戻した兄ちゃんと共にサイクルリクシャーに各々乗り込み国境までのリクシャーレースが始まった。



金メダルはブラジル!続いてフィンランド、おれは最下位だったね。

国境越えをスムーズに済まし、めでたくバラナシ行きのバスに乗り込む事が出来た。

ガタガタ揺れるバスに揺られて10時間後にバラナシのバスターミナルに到着。

朝に着くって言ってたのに、到着したのはバッチリ真夜中・・・。

揺れすぎるバスでは眠れず疲れてるし、汗とほこりでドロドロの連合国軍に必要なのは眠る処とシャワーとよく冷えた飲み物。

とにかくどこでも良かったので、ホテルの客引きのオートリクシャーに連れられどこだかわからない宿にチェックイン。

あぁー、バスのおつりもらうの忘れてた・・・。
乗り込んだ時に料金は支払ったがおつりは降りた時にって言われて、スッカリ受け取るのを忘れてた・・・。

翌朝、フィンランドの兄ちゃんはお金を返しに来てくれて、またどこかで会おうと約束を交わし連合軍国はこれにて解散。

おれ達も以前来たときに泊まったガンジス河近くの宿に移動し、とりあえずバラナシで落ち着くこととなる。

ヒンドゥー教徒の聖地バラナシ。
ガンガー(ガンジス河)の水で身体を清めれば、すべての罪が洗い流されるんだって、だからなのかこの町にはうさんくさい奴が多すぎる。

安宿やレストランが集まっている路地を歩けばすぐに誰かが声をかけてくる。



「ハロー・ジャパニー・ハッパ?」
「おれの店を見ていかないか?」
「両替するか?」
「コンサートはどうだ?」

とにかく何もいらないから黙っとけ!!

47℃の気温の中、耳元で汗臭いオッサンにゴチャゴチャささやかれたらたまらん・・・。

ガンガー沿いにあるガートと呼ばれる沐浴場で川風に吹かれて涼んでいると、



突然オッサンが近づいて来て「おれは何歳だと思う?冗談じゃなくちゃんと答えて欲しい!!」と真顔で聞いてくる。

はぁ?なんだこのオッサン??

「40歳ぐらいじゃないの?」とおれは答える。

「いや、違う!42歳だ!!」と答えて立ち去って行くオヤジ・・・。

んん~、さすがインド、いやっ、これぞインド!!
まったくもって意味不明・・・。

これがインドのダルイところであり、おもしろいところかもしれないけど・・・。

人が濃すぎるんだよなぁーー!!

とにかく、今のバラナシは暑すぎる・・・。
ガンガーでひと泳ぎしたいが、汚い河に入る勇気はない!!



ホントに暑すぎてまったく何もする気が起きない・・・。

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トンガリ山

ポカラの町は毎日カリッカリに晴れている。
夕方にスコールが来れば夜は涼しく快適だが、このところ涼を運んでくるスコールも降らず、うだるような暑さが続いている・・・。

晴れ続きのおかげで楽しみにしていたヒマラヤも(いちおう)見ることが出来た。

早朝5時、空が明るくなり始めた頃、山の向こうにうっすらとトンガリ山が見えた。



もっとズバーッとヒマラヤの展望が開けるのかと思ったけど、案外しょぼいね・・・。

えっ、これだけって感じ・・・。

それでも朝日を浴びるマチャプチャレの姿はなかなかのモンで、早起きしたかいがあったなと思う。



ポカラに滞在して一週間が過ぎた。

毎日、のんびりと過ごしているがダラダラしてるわけじゃなく、そこそこアクティブに自然と遊んでいる。

フェワ湖にボートで漕ぎ出して、一日湖上にプカプカ浮かんでみた。

暑くなったら湖で泳いで、景色をボケーっと眺め、気がついたらかなり端っこまで流されていた。



対岸まで戻るのがまた大変だった。



いちおうオールはあるが、デッカイしゃもじみたいなヤツで漕いでも漕いでもゆっくりしか進まない。
たぶん、泳いだほうが速そうだ・・・。

ボートで一日遊んで、日焼けと筋肉痛でカラダがイタイ。

よく晴れた日にハイキングにも出かけた。
トレッキングする体力はないけど、せっかく山の近くにいるから登ってみたくなった。

目指すはサランコットのピーク!!

完全に山をナメてたね・・・装備があますぎた・・・。

水を片手に足元はビーチサンダル。

炎天下の暑さにガマン出来ず、登山開始早々に持参した水をほとんど飲み干してしまった。

そして、登山道の急勾配はサンダル履きじゃ少々ツライ・・・。

登り始めて一時間半ほどで、ビューポイントに到着。
この時、すでに水は底をついていた・・・。



目指すサランコットの山頂はまだまだ先っぽい・・・。

茶屋が一軒あったが営業しておらず、水も買えない。
この先、炎天下の中を水分補給もせずに進むのは危険な気がした。

「登山で一番大事なのは引き返す勇気」

らしいので、あっさり引き返すことに・・・。
だって、ノド乾いてたし・・・。

下山して飲んだ冷えたスプライトの美味いこと、美味いこと!!

ここポカラから再びインド入りするわけだが、なかなか重い腰が上がらない。
この町が過ごしやすいというのもあるが、今のインドはどうも地獄のような暑さらしい・・・。

行きたくねぇなぁ・・・。

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