ハノイの思い出

4年ほど前、ハノイに来た時は散々だった・・・。
風邪をひいて熱があり、天候も悪くほとんど宿から出れなかった。

今回、中国から南下して来たせいもあり、寒さもさほど感じない。
晴れた日には半そでで街を歩いても気持ちがいい！！

ホアンキエム湖のほとりのカフェで本を読んだり、プラプラと街中を散歩した。

それにしてもハノイの街はどこを歩いても同じような風景。



バイク、車、シクロ(ベトナムのローカル乗り物)、荷物をさげたおばさん、通りを埋め尽くすように連立する商店、麺料理の屋台、そしてクラクションの騒がしい音。
初めの2～3日は毎日のように道に迷ってた・・・。



週末になるとメインストリートにナイトマーケットが並びさらに混乱状態だ！！



ハノイの街ではたくさんの友達も出来た。
のんびり旅してる人、駆け足で旅してる人、この街から旅が始まる人、この街で旅を終える人、社会人や無職だったり学生だったり。
皆、それぞれにスタイルがあり目的地を目指すわけだ。
たまたまかもしれないけど、おれと同じく船で中国からって人が多かったね。

毎晩、みんなでビアホイ(ベトナムの地ビール？？とにかく安く、1杯20円もしないぐらい)を飲みに行き、毎晩のように宿からは閉め出しをくらう。
ビアホイスクランブル(ビアホイのお店が密集してる交差点)では再会もあり、サパで会ったドイツ人カップルにばったり出会った。
「ハノイはあったかいぞー！！ビアホイ！ビアホイ！！」って感じ。

友達が出来たおかげで、ひとりでは行く勇気がなかった水上人形劇に行くことも出来たし、行動範囲も広がり市内の観光地を回る事もできた。
おれ的には人形劇は最高にグっときたけど・・・、まぁ、感じ方は人それぞれなので・・・。



楽しく毎晩飲み歩いたハノイもそろそろお別れ。
明日、バスに乗りラオスの首都ビエンチャンを目指す！！

ホナイ？ハノイ？

サパの町に太陽の光は届かなかった・・・。





のんびりと過ごしたサパを後にしハノイへ。

ミニバスに乗り山を下り、ふもとの町ラオカイに着くとだいぶ暖かい。
今回もバスのシートは特等席だ！！
ドライバーのなんとすぐ横、助手席です。

列車に乗り換え、ベトナム人ばかりのウルサイコンパートメントに詰め込まれた。
よく見るとおれのチケットは『HANOI』ではなく『HONAI』行きになっている・・・。
もし、ホナイって町（聞いたことない地名だけど・・・）についたらどうしようって思ってたけど、無事ハノイに到着。

早朝4時30分。
さて、どうしよう？
とりあえずフォーを食って考える。

おれは地図すら持ってない・・・。

ハノイへは4年ほど前に来た事がある。
その時、ホアンキエム湖という湖の近くに泊まっていたので湖を目指す事にした。

フォー屋のお兄ちゃんに道を聞くと、歩いて行けそうな気がした。
歩くこと約30分弱・・・。
なんとなく見覚えのある風景！！

あっ、ここのカフェでピスタチオのジェラートを食った！！

ヨミガエル記憶・・・

教会があって、そこを曲がるとSAKURAっていう土産物屋があって・・・
街を歩けばけっこう思い出すものだ。

早朝ってこともあってまだ宿も閉まってるので、太陽が出るまで湖のほとりでウォーキングや体操をしてる人々を眺めていると、列車で一緒だったフランス人のカップルと出会い、カフェで時間を潰すことになった。

話題のほとんどは音楽やアニメや日本の食文化、ZEN、仕事、生活などなど。
しかし、フランス人は日本のアニメが好きだなぁ～。
サパでも知り合ったフランス人とメシ食いながら『サムライチャンプルー』の話で盛り上がったもんな。

意外な事にフランスでは焼き鳥屋が人気らしい・・・。
フランスにYAKITORIはなんか似合わない気がする！

このふたりフランスでは音楽関係の仕事をしてるそうで、U2、LINKIN PARK、MUSE、ROLLING STONESなどなど大物アーティストのコンサートにスタッフとして働いたりしてるそうで、音楽の話はスゴく面白かったね。

そしてなんと！！
JUSTICEの2008年フランスツアーのスタッフTシャツをもらった！！
その時のスタッフだけしか持ってない物で世界に10枚しかない貴重な一品。

旅の素晴らしき出会いっすねー！

たっぷり2時間ぐらい話込んで、ふたりに別れを告げ、宿探しに向かったわけだが、以前泊まった時は5～6＄だった宿が12＄まで跳ね上がってた。
どうやらここ数年でベトナムの物価はものすごく高騰した様子。

街を歩き続け、7＄の宿を見つけたが、どうやらこのへんが限界・・・。
これでもかってぐらいカビっぽく湿っぽい安宿にチェックイン。

しばらくハノイに滞在します。



暖かくなったらもう一回サパに行こう思う！！
あの景色は気持ちのいい良く晴れた日にまた見たい。

元旦

新年明けましておめでとうございます！！
今年もよろしくお願いします。

さて、おれの年越しはというと・・・
深い霧が霧雨へと変わり、気温も急降下！
夜にどこか盛り上がってるところはないかと町に出たが、ひと気は全然ない・・・。
仕方ないので、少し奮発してテーブルにろうそくが飾ってある洒落たレストランで食事を取り、お酒を飲んで淋しく2008年は終わった。

明けて新年！
初詣がてらに壊れた教会に一礼し2009年の始まり。

このサパという町に滞在してもう5日目。

午前中に宿を出て、いつも行くマーケットの中の食堂でフォーを食べる。
食後は運動がてら町を3周ぐらい散歩して、小腹が空いたら屋台でバナナ揚げパンを買い食いして、教会の前の広場でボケーっとしている。

午後は弱い水圧のシャワーを浴び(夜に浴びると風邪をひきそう)、部屋でギターを弾いたり、時々カフェでコーヒーを飲みながら本を読んだりして過ごしてる。

夕方ぐらいにまた町に出て、夕食をどこで食べるか考えながら少し散歩。
だいたいしなびれたレストランで食べるが、いつもお客はおれひとり・・・。
少しオナカが物足りない時は、教会の前のオヤジの肉まん屋台を買って帰る。

こんな感じのかなりのんびりした毎日。

毎日、曇りか雨か霧なんだが、一日すごく晴れた日があった。
その日はモン族のラオチャイ村に出かけた。

目の前に広がる棚田の景色！！





村ではモン族のお家を家庭訪問したり、染物の道具を見たりした。
それからさらに奥に進むと、ボロボロのつり橋があったり、竹で作った巨大なブランコがあったり・・・



ラオチャイ村と反対側にカットカット村っていうのがあるそうで、そこに行ってみたいから晴れるのを待っているが、一向に晴れ間が見える気配がない・・・。

しばらくひとつの町に滞在すると顔なじみも出来て楽しい。
マーケットの食堂のオバちゃんは時々サービスもしてくれるし、ネットカフェのお兄ちゃんにも毎日挨拶する。
BAR PINK FLOYDの店員達とは一緒に竹の水パイプでタバコを吸ったりお茶したり、物売りの民族のガキ達も少々なまいきだが、いつもおれを見かけると遠くから声をかけてくれる！

こんなにものんびりと自由に時間を使えるというのは、最高に贅沢な事かもしれない。

雲が通り抜ける町 サパ

ベトナム北部のサパという町にいます。

中国側で出国手続きをし、ベトナム側で入国手続き。
とくに何か難しい事があるわけでもない。
出入国カードを記入し、パスポートにスタンプをもらい荷物のチェックぐらいのもんだ・・・。
中国を出るときに税関で止められ、ギターを持ってるもんだからちょっと一曲やってくれって言われたが、面倒なので断った。

ベトナム側の国境の町　ラオカイに到着。

まずは両替をしなきゃいけない！！
ベトナムの通過は『ドン(VND)』これがまたやっかいでとにかく桁がデカイ。
ちなみに1$＝16,000～17,000VND
中国で余った『元』は約6,000円分ほど・・・。
国境なのでレートが悪い事を考えても、1,000,000VNDにはしたい！

イミグレーションを出てすぐにバイタク(バイクタクシー)の奴らに囲まれた。
両替を頼むと、目標金額をクリアしていたのでお願いしたが、桁の多さを利用して金額をごまかされたが、気づいたときには時すでに遅し・・・。
どんだけ言っても返してくれないのだ！！
目標金額をクリアしていたので、まぁいいけど、ちょっと悔しい・・・。

両替が終われば、次はサパへの移動手段の確保だが、これもまたいちいち疲れる。
事前にネットで調べたところ、
国境からバスターミナルまでバイタクで4,000～7,000VND
バスターミナルからサパまでが25,000～30,000VNDらしい

それが国境でたむろしてる奴らの言い値は、サパまで200,000VND！
相場の10倍近くを言ってくるわけ・・・。
バスターミナルまで、30,000VNDとかね・・・。

アホか・・・！？

両替をしてくれた奴が6,000VNDでバスターミナルまで乗せてってやるよって言うんで、乗ることにした。

バスターミナルに着いた時に
「両替で儲けたな！」
って嫌味を言ってやると
「サパまで30,000VNDで行けるよ・・・」
と、頭をかきながら照れ笑いしてた。

バスターミナルに着いてもまた交渉が始まる・・・。
バスのオヤジと交渉の末に30,000VNDで乗ることになり、50,000VNDを支払うと、おつりで2,000VND渡されたりするわけ・・・。

あのさぁ～、オヤジぃー！！イチイチ疲れるって！？！？

大量の荷物と民族のオバちゃん、HONDAのヘルメットを帽子のかわりにかぶってるオジさんとサトウキビをカジってるガキとおれをパズルの様に車内に詰め込み、ミニバスとは名ばかりのオンボロのワゴン車は山道を進んだ。

一時間ほど走ってサパの町に到着！！
霧に覆われて、まるで雲の中にいるみたいだ。
標高が高いせいもあり、けっこうな寒さ・・・。

町は小さく、小さな教会とマーケットが中心地にあり20分もあればひとまわり出来る！



トレッキング目的の欧米人が多く、洒落たレストランやバーもあるが、あまり賑わってる様子はない。

町には物売りの民族のオバちゃんや子供が多い！！



そして、油断してると囲まれて大変な事になる。



寒いけど、良く晴れた日の朝の空気は澄んで気持ちがいい！！

年越しはこの町で静かに過ごそう。