新年明けましておめでとうございます
旅を始めて二回目の年越しはスペイン マドリッド
その前に年末返上で取り組んだ航空券問題の話からいこう
結局、航空券は新たに買い直すしか方法がなくなり、南米行きの航空券を探した
ルートを少し変更し、ペルー リマ入りで南米の旅をスタートすることにした
これでコロンビア、エクアドルをスキップする事になるので、なんとか予算的にはいけるかもという考えだった
ホントはベネズエラの世界最大落差の滝、エンジェルフォールが見たかったのだが、これはもうあきらめるしかない
しかしコロンビアからベネズエラにしろエクアドルにしろ、陸路国境越えでのリスクを心配しなくて済むので安全ではある
コロンビアといえば世界のホワイトパウダー市場を牛耳っているマフィアがいるので、国境周辺は危険地帯だ
ペルー行きの航空券を探し始めたが、ペルー入国には往復の航空券が必要だと旅行会社に言われた
おそらく"原則"ってヤツだから片道で入国出来ないこともなさそうだが、今なんとなく上手くいってないこの状況でのリスクは正直なとこ危険な気がした
片道でも往復でも年末年始のハイシーズンでチケット代は手の出る金額じゃない
もちろん一週間や二週間、出発を遅らせればチケット代金も幾分か落ち着くが、結局はそれまでの滞在費を考えると大差ない出費になってしまう
実際のとこ、航空券を買うお金がないわけじゃない
買うことは可能だが、おれは日本に帰らなきゃいけないわけで、南米から日本のフライトも考えると旅を続ける予算はかなり乏しい
この年末、やらなきゃ行けないこと、調べなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが多すぎた
そして最終的に出した答えは、ここマドリッドで旅を終わりにするということ
ある有名な登山家が言った言葉にこうある
"登山をするうえで最も重要なことは引き返す勇気である"
世界の明峰と呼ばれるような山に挑むとなると、準備にしてもなんにしても多額の資金が必要で、もし登頂できないなるとスポンサーサイドに多大な迷惑をかけることになるらしいのだが、だけどそれを考えて無理をすれば命を失うことに繋がるので引き返すという判断が重要になってくるらしい
まっ、おれの場合スポンサーは自分だし、無理したとこで命まで落とすようなこともないけど、今なんとなく上手くいってないこの状況を考えると"南米に呼ばれてない"ような気がした
インドを旅する旅人がいう"インドは呼ばれたヤツしか行けない"みたいな感じ
もし南米の神様みたいなヤツ(きっと女神様で頭に羽の髪飾り付けて、Tバックでサンバでも踊ってるんじゃないかと思う)がいるとしたら、今回は"縁"がないから来ちゃダメダメって知らせてくれたのかもしれない
後悔は残るが賢明な判断だったと思う
もしこの先、地球温暖化がどんどん進んで、北極と南極の氷が全部溶けてしまっても、あれだけバカデカイ南米大陸なら全部は沈まないだろう
南米は逃げない!!またいつでも行けるのだ!!
彼女は故郷ブラジル サンパウロへ
ここまで一緒に旅をしてきたから、出来ればブラジルまで送ってやりたい
でも、どうやらこれも出来そうにない
ブラジル入国に必要なビザや航空券の問題、その他モロモロ。。。
旅を始めて一年、彼女と合流し、ふたり旅をして9ヶ月
おれの、おれたちの旅はここで終わりを迎えた
お疲れさまでした
ということで、おれも日本に帰国するってのが普通なのだが。。。
帰りません!!暖かくなるまでは!!だって寒い日本なんてクソくらえだ!!バカヤロー!
ということは、行くしかないっしょっ!タイランド!!
日本ではなく、バンコク行きのフライトを予約
ここでも問題はあったんだ、タイも"原則"として往復航空券が必要で、旅行会社からは、片道では売れません!!って言われたが自己責任で対応しますと誓約書に一筆書いて、なんとか購入
素直に往復を買えばいいんだが、これは自分への運試しでもある!!
2010年の旅運を占うおみくじだ!!さて、吉と出るか凶と出るか!!
これでタイに行けなかったら素直に帰国だな。。。
こんな感じでなんとか年内に解決し、マドリッドのカウントダウンだ!!
街のヘソともいうべき広場 プエルタ デル ソルは、人で溢れかえっている
マドリッドのド真ん中の広場で交通をすべてシャットダウンし、音楽ガンガン流してパーティー状態
スゴイぜ!!マドリッド!!
このところ毎日ずっと雨だったのに、このカウントダウンの瞬間だけウソのように雨も上がった
広場から徒歩30秒とかからない好立地に宿を取ってたもんだから、ギリギリまで部屋で飲んでから出発
ホント、マドリッドではいろんな人にお世話になった
お世話になってる宿、チケット問題のせいで何日泊まるかわからないおれたちのために、年末の忙しい時期だというのに部屋をずっとキープしておいてくれたおかげで、毎日雨風をしのぐことが出来た
旅行会社のスタッフにしても、気の毒に思ってくれたのか、航空会社にかけあってなんとか安いチケットを探してくれた
そしてバルセロナから同行した日本人のご夫婦は、食事に誘って頂いてはご馳走してもらった
いくらおれたちが払おうとしても、あなたたちは息子、娘みたいなもんだからと言っていつも受け取ってもらえなかった
別れ際には、お土産を買い過ぎて荷物が重たいからと言ってはワインや生ハムをくださって。。。
もうホントに感謝しても感謝しても足りないぐらいだ!!この恩はまたいつか絶対返したい!!
頂いたワインと生ハムで、旅で出会ったすべての人々に、そして旅の思い出に乾杯
カウントダウンのその瞬間
大地を揺るがす歓声のなか、シャンパンでこれからに乾杯
ちなみにスペインでは1日の12時ちょうどに白ぶどうを12個食べるのが昔からの慣わしらしい
年末のストレスをすべて吐き出すように酒を飲み、大暴れのマドリッドの年越し!!
調子に乗り過ぎてスペインの若者たちと一緒に屋根に上って暴れてたら、新年早々にポリスに捕まりそうになった
外国の警察官は怖いね
もう少しで警棒で一撃を食らわされるとこだった、危ない、危ない!!
どこで知り合ったか忘れたが、アメリカ人、オーストラリア人と路地裏のクラブに流れ込み、このあたりで限界がきて終了
今年は良い年でありますようにっ!!
[0回]