昆明を昼に出発したバスは
街を抜け、
山を越え、
菜の花畑を通り、
ススキ野原を通過し、
また山道へ、山道へ、山道へ・・・
隣に座ったオヤジは臭いがガマンガマン!
おれの席は最前列の特等席。
角刈りで色眼鏡で背広姿の昭和チンピラ風ドライバーのすぐ後ろだった。
景色も荒い運転もよくよく見えて楽しく、恐ろしいドライブだ。
ぎゃー、ぶつかる!!
うわっ!?落ちるぅぅぅぅー!
ってなんどヒヤヒヤした事か・・・。
こんな時はROCKを聞こう!
ギターの歪んだ音がテンションを上げてくれる。
夜に山奥の食堂でゴハン休憩をとり、深い霧の山道をさらに進んだ。
河口のバスターミナルに着いたのは日付の変わる頃。
気がつけば乗客はおれひとりになっていた・・・。
さてと、地図もないのでどっちにいこうか??
バスターミナルを出て左へ、ひとつ目の角を左へ。
川沿いに出たのでさらに左に曲がり進むと国境があった。
さすがに夜遅いのでゲートは閉じていたが・・・。
国境へ続く道で宿屋のオヤジに声をかけられた。
疲れてるし、夜も遅いし、とりあえずチェックイン・・・。
ホコリっぽく湿っぽい部屋、カビ臭いベッドで眠りについた!
窓の外の騒がしさで目覚めた。
早朝から国境を越える人や荷物、その喧騒の真ん中におれはいた。
たまらず引越し。
設備は中級ホテル並、セミダブルのベッドがふたつ、レターテーブル、ベランダまであるが、交渉の末50元で泊めてくれるそうだ。
河口の町は小さい。
中心部は30分もあればだいたい一回りできる!
町で日本人のオジさんと知り合った。
この町へはアソビに・・・だそうだ。
国境の町ってのはなぜに殿方のための解放区になっているのか?
ホテルの備品からして怪しいとは思っていたが予想通りだ!
町の中心部、一見して土産物屋の集合雑居ビルの2階と3階、吹き抜けを取り囲むようにそのピンクエリアは広がっていた。
そっち系の遊びはしないのだが、オトナの社会見学に出かけてみた。
少し歩くと、狭い廊下で通せんぼを喰らいタックルをかまされた。
身軽にヒラリとかわしが、バランスを崩したところで別の奴に捕まった。
カバンや腕を掴まれ、無理やり店内に引きずり込まれそうになったところで、女性相手に掴む腕を本気で振りほどき逃走・・・。
無事脱出成功!!
かなりアグレッシブな客引きだ・・・。
オトナの社会見学どころか恐怖の社会見学だった。
相場40~50元(500~650円程度)らしいので、興味のある殿方は是非どうぞ!
さあ、橋を渡ればその先はベトナムだ!!
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