ラタキアという町、ガイドブックのシリアの項目でダマスカスの次に掲載されてあったもんだから、どんなところかと思い来てみた。
ハマからバスで三時間ほど、地中海沿岸の港町。
中東の旅は移動が楽でイイ!!
アジア(特にインド山間部)にいた時はバスで十数時間というハードな移動が続いていたから、3時間なんてあっという間だ。
しかもシリアのバスはエアコン完備でキレイだし、水やキャンディーももらえたりしてサービスも良し。
ラタキアでもまたタクシーとモメた・・・。
降りるときになって、もっと出せ!!と要求された。
英語がまったく通じないドライバーだったのでトラブルを起こさないように乗り込む前に何度もジェスチャーを駆使して確認したので金額をこっちがカン違いしたということはなさそうだ。
ドライバーのボディーランゲッジからすると指定したホテルが思ってたより遠かったと言いたそうだったが、そんなことはおれには関係のない話だ!!
おれの方が土地勘はない!!
今回は細かいお金も用意していたから意地でも払わない。
到着早々、町散策を開始したが特に何もない町・・・。
陽気な船乗りたちが毎夜集まる酒場がありそうにもないし、田舎のさびれた港町って感じもしない。
港があることすら感じさせない地方都市といった感じだが、ほとんどのお店にはシャッターが下りたままだし、レストランなんかもまったく繁盛していない・・・。
そう、ちょうどラタキア入りした日がラマダン(イスラム教の断食月)の初日だった・・・。
そういえばパルミラにいる時、あと数日でラマダンが始まると茶屋のオヤジが言っていた。
ラマダン中は日が出ている間、いっさいの飲食さらには喫煙まで禁じられてるらしいが、町の様子を見る限りそんなに厳しくもなさそう。
タバコ吸いながら歩いてる人もいれば、サンドイッチを食べてる人もいるし、お茶してる人もいる。
そのへんはイスラム教徒でも人によるのだろうか??
昼間はレストランによっては営業していない店もあるようだったが、ツーリストはラマダンを強制されないらしく、食べることに困るようなことはなさそう。
シリアに入ってから調子良く旅をしていたのだが、ラタキアに来てそれが崩れた・・・。
そもそも元々からしてそんなにアクティブな旅人でもない・・・。
何もない町ならさっさと移動してしまえば良かったのだが、どうも重い腰がなかなか上がらない・・・ダメだ・・・。
動く気がしない。
「昼間は暑いし・・・」
「ラマダンだしな・・・」
ということで、太陽の出ている間は部屋でゴロゴロゴロゴロ・・・、めんどくさくて食事も取らず買い込んだブドウを食べて“フルーツラマダン”をやっている。
日が暮れる頃にやっと外出!!
宿の近所の食堂では、地元の人が一日のラマダンを終え食事を楽しんでいる。
そこで一緒に“ラマダン定食”(ラマダン中のスペシャルメニューなのかどうかは分からないが、この食堂ではみんな同じ物を食べている)を食べる。
食後は夜の街を散歩して、地元のオッサンに混じって茶屋でお茶を飲んでシメる・・・。
あぁ~、なんてダメな暮らしを送っているのだろうか・・・。
そして夜型になっていく生活・・・。
現在、深夜2時・・・、ネットカフェに入り浸る夜行性のおれ・・・。
シリアに滞在出来るのは28日まで、それまでにトルコに抜けなくちゃならない・・・。
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