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World Journey ~旅路ニ季節ガ燃エ落チル~

2008年12月12日 大阪から上海へ船で渡り始まった旅 1年6ヶ月の旅路を終え 2010年6月9日に帰国 ~旅路に季節が燃え落ちた~ *気ままにブログ更新中*

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レイクサイドに牛がいる

カトマンドゥからバスに揺られて7時間半、ポカラへ。



湖のそばに広がるレイクサイドと呼ばれるツーリストエリアに滞在している。



新しい町に着いたら、とにかく宿を見つけなきゃいけない。
手頃な値段で快適な宿を探すために何軒か見て回り、気に入った部屋にチェックインするわけ。
デッカいバックパック背負って移動の疲れも抱えたままの宿探しってのは非常にしんどい・・・。
でも、これがいかにも“バックパッカー”って感じがするんだけどね。

もう少し若い頃は何軒も見て回り、納得のいく部屋が見つかるまでがんばれたんだが、近頃はすぐに客引きに捕まってあっさりチェックインしてしまう・・・。

ポカラで初めに泊まった宿は中庭もあり、部屋も良く、値段も経済的だったので移動の疲れから即決でチェックインしてしまった。

ちょっぴり日当たりが悪いなってのが気になってたぐらいで特に問題はなかったんだけど、シャワーを浴びようとバスルームに行くと壁一面にビッシリとアリの軍団が張り付いてた・・・。

素っ裸のおれはアリの軍団にシャワーで応戦し、見事に撃退したのだが、バスルームに入る度にまたどこからともなくやってくるアリ達と夜になると部屋に現れる蚊との戦いに疲れ、引越しを決めた。

まぁ、熱心に客引きをがんばってる宿ってのは、何かしら問題があったりして客が少なかったりするわけだしね・・・。

ポカラにはとにかく宿やレストランが多い、というより多すぎる!!
しかも今はオフシーズンでツーリストも少なく、どこもほとんどガラガラ状態・・・。

値段交渉にもガンガン応じてくれるので、かなり快適な宿に手頃な値段で泊まることが出来た。

部屋は少し狭いが、その分なぜかバスルームが異常に広い。

屋上からの眺めも良し!



部屋の前にテラスあり!



毎日、夕方にスコールが降るのだが、また雨上がりの景色がすばらしい!



こんなことなら初めからちゃんと探せば良かったと思う・・・。

ポカラといえばトレッキング!!

2~3日の短いものから2~3週間もあるホンキなヤツまであるが、山歩きはしんどそうなので、マウンテンバイクを借りてサイクリングを楽しんだ!



滝を見に行ったり



洞窟探検をしたり



疲れたら街角の茶屋でひと休みして、また走り出す!!



すこし町から離れると、目の前に広がる田園風景が気持ちイイ!



下校途中の学生や野良牛とすれ違いながらどんどん進む。



いやぁー、ホントに自然はいいねぇ~!!

あとこれでヒマラヤの景色が見れたら完璧なんだが、やっぱり雨季の時期は難しいかな・・・?
宿のオヤジの話では天気の良い早朝には屋上からヒマラヤが見れるとのこと。
オヤジの言葉を信じ、毎朝5時半に起きて屋上に上がってみてるが、今のところ早起きの得はない・・・。

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レッドカーペットはどこだぁ!

旅を始めて、早いもので半年が過ぎた。



一年ぐらいのつもりで日本を飛び出したものの、半年経ってまだネパールまでしか進んでないので、先はまだまだ長くなりそうだ・・・。

日本に帰るのはいつのことやら?

そもそも、お金が足りるのか?

物価の安い国にいる間はいいが、これからヨーロッパなんかに行く事も考えると少々先が不安になる。

そして、今のおれには旅を始めた当初持っていた節約の心がだいぶすさんできている!!
そもそもが節約家でもないので・・・。

旅をしていると基本的には収入を得ることはないと言っていいだろう。
まぁ、よく(特にインドなんかでは・・・)宝石屋のオヤジなんかが「ハロー、マイフレンド!!おれとビジネスをしないか?」なんて持ちかけてくるが、旅行者が異国で“いい話”にありつけるはずは100%ないので、間違いなく詐欺のお誘いだ。

一攫千金!!



ここカトマンドゥにはカジノがある・・・。

ここらで一発旅の資金を増やすべく勝負に出かけてみた!!

高級ホテルの敷地内にあるので、おれみたいな旅行者には敷居が高いのかと思ったが、ぜんぜん気軽に入れた。

イメージしてたカジノとはだいぶ様子が違う・・・。

ゴージャスな室内、レッドカーペットの上をシャンパン片手にカードやルーレットを楽しむ紳士淑女の皆さんがいるのかと思いきや、薄暗い店内に昼間っから暇してるネパール人のオッサンとオバハンが文句タレながらスロット台に向き合っていた。

その様子はまるで商店街のパチンコ屋・・・。

カジノで使用するコインは5ルピー(約6円)と10ルピー(約12円)の二種類があり、金額により遊べるゲームが違うようだった。

なんとなく、きっとカジノはドル払いかな?なんて勝手に想像してただけに拍子抜けした・・・。

これじゃまるでゲームセンターだ!!

コインを買ってからはもうカジノって雰囲気はなく、おれにはただ田舎のゲーセンにしか見えなかった・・・。

そして見事に完敗・・・、たいした金額じゃないけど。

もともとからギャンブルはやらないし、博打の才があるはずもないので当然の結果なんだけど・・・。

バカ勝ちしたら、安宿生活ともお別れして高級ホテルに泊まり、飛行機はファーストクラス、おいしいレストランで食事をしてという、セレブな旅行に切り替えようと思っていたが、残念ながら現状維持の貧乏旅行が続きそうだ。



そんなこんなでカトマンドゥに滞在して一週間ほどになる。

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ライフラインを確保せよ

ネパールへの移動は驚くほど予定通りに進んだ。

ダージリンからスィリグリーまで定員オーバー&積載量オーバーの乗合いジープで山道を激しく揺られ、天井に何度も頭を打ちつけた。



スィリグリーから国境の町パニタンキ行きのバスにもスムーズに乗り換えられ、荒い運転で荒い道をボロボロのバスは黒煙を吐きながら進んだ。

バスを降りて国境までは徒歩。

インドの出国手続きをするためイミグレーションに向かったのだが、林の中に掘っ立て小屋があり、ライフルを下げたオジサンとデスクワークのオヤジがひとりいるだけ・・・。

オンライン化もされておらずオヤジの手作業なもんだから、やたらと時間がかかる。

そうこうしてるうちに雨が降り出し、雨の中ネパール側のイミグレーションまでビショビショになりながら向かった。

ネパール側のイミグレーションは一応建物らしい造りはしていたものの、教えてもらわなければもう少しで通り過ぎて、不法入国してしまいそうだった!!

もちろんこちら側もパソコンなんて導入されておらず、ビザの発行と入国審査は手作業・・・。

でも必要書類を記入してビザ代を支払ったら、ものの5分もしないうちにすべての手続きは終了し、あっけなくネパールに入国!!



ネパールはインドから時計を15分早めて、日本との時差は3時間15分。
通貨はネパールルピー(1Rsは約1.2~3円)
物価はインドと大差ないように感じる・・・。

さて、ネパール側の町カカルビタからカトマンドゥ行きの長距離バスにもこれまたすんなりと乗れてしまい、翌朝無事にカトマンドゥ着だったわけだが、スムーズに行けたおかげで丸一日かけての大移動になり相当疲れた・・・。

夜行バスも荒い運転で荒い道を走るもんだから、時々ガタっとシートからオシリが浮き上がり、まともに寝ることも出来なかった。

おれの後ろに座っていたネパール人のオジサンは浮き上がった拍子に頭を荷台にぶつけ流血・・・。
一時、オジサンの治療のためバスは緊急停車したほどだった。

バンコクのカオサンロードに代表されるようにアジア各国に有名な安宿街と呼ばれるエリアがある。

カトマンドゥのタメルエリアも有名な安宿街のひとつ。



通りを見下ろす部屋に宿を取り、人の往来を眺めながらボケーっと過ごしてる。

見所と言われるような場所にも出かけてみたが、どうも感動が薄い。





旅を始めていろんな町を訪れ、見所と呼ばれる場所に行けば行くほど、以前見たどこかの風景と照らし合わせて見てしまい、どこかで似たようなモノを見たな~なんて思ってしまうのは、そろそろアジアに飽きがきてるからなのかもしれない・・・。

自然が創り出す雄大な風景ってのは息を呑む感動があるけどね・・・。

ガイドブックの見所よりもおれは町の生活風景の方が見てて楽しい気がする。





ネパールと言えば、日本食が美味い!!
これ旅行者の中では有名な話で、他の旅行者からよく話には聞いていた。

おれは旅中あんまり日本食を食べない。

そもそもそんなに日本の味が恋しくならないってのもあるが、だいたいの場合、海外で食べる日本食は期待はずれが多い・・・。
カツ丼にココナッツミルクが入ってたり、親子丼を頼んだはずが出てきた物は得体の知れない食べ物だったり、豚汁なのに味噌を使ってないただのベーコンスープだったり、緑茶が甘かったり・・・などなど。

さほど期待もせず、一軒のジャパニーズレストランに入ってみた!
テーブルに着くと暖かいお茶が(もちろん甘くない)出てきたあたりがかなり日本的だなという印象を与えた。

ラーメンとチャーハンのセットを頼んでみたが、確かに噂通り美味い!!



このレベルの日本食が出てくるなら、たまには食べに行ってみてもいいかなと思う。
しかし、なぜにネパールの日本食は美味いのか?疑問が残る・・・。

ネパールも今の季節は雨季にあたるということで雨を心配してたが、カトマンドゥに着いた日に少し降っただけで、この数日は晴天続きだ。
気温は30度ほどあるが、空気が乾燥してるからなのかあんまり暑さも感じなく快適に過ごしている。

ダージリン同様、相変わらず良く停電する。
停電だけならまだしも、泊まってる宿は断水までする!

その度に宿のスタッフを問い詰めるのだが、「30分後には出る」とか、「今はメンテナンス中だ」とか、「停電してるから・・・」と、いまいち的を得ない答えが返ってくる・・・。
停電と断水は根本的に関係ないと思うんだが・・・。

水は最も重要なライフラインだし、そうそう簡単に(しかも頻繁に)断水なんかしないと思うけど・・・。

まぁ、一応はチョロチョロと鉄臭い茶色い水が出る時もあるので、なんとかしのいでる感じ・・・。

水は大事だなぁ~、とネパールに来てしみじみと思う。
今日は蛇口からたっぷりと水(汚いけど・・・)が出たので、なんか少し嬉しい気分になった!

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午後の紅茶

インドのビスケットは美味い!!
これホントの話・・・。
イギリス文化の名残なのかはわからないけど、やたらと美味い!!

だから、だいたい朝ごはんはビスケットとインスタントコーヒー。
ここにきてコイルヒーターが大活躍している。
寒い場所で朝起きて外に出なくても、とりあえず温かい飲み物が飲めるのは嬉しい!
“茶こし”も買ったので午後にはアフタヌーンティーなんかも楽しんでる(もちろんダージリンティーでビスケットも一緒に・・・)。
インドの山奥にいるわりに優雅に過ごしていると思う。

ダージリンに滞在してボチボチ一週間、そろそろ移動しようかな・・?





次はネパールに向かうつもりだ。
ルートとしては、ダージリンからバスを乗り継いでネパールのカトマンドゥまで行く方法と列車でパトナーまで行き、そこからバスでカトマンドゥを目指す方法のどちらかになる。

バスはかなりの長距離を移動する事になるので、とりあえず列車でパトナーまで行ってみて、そこからはまた考えるつもりだった・・・。
インドでの移動はバスよりも列車の方が楽だと、おれは思う・・・。

ダージリン駅に鉄道の予約をしに行ったが、パトナー行きの列車は四日先まで空席なし・・・。
パトナーに行くならバスの方がいいと言われた・・・。



結局、バス移動になるならわざわざパトナーを経由して遠回りをする必要はない!

覚悟を決めてカトマンドゥまで一気にバス移動だ・・・。

ダージリンからふもとの町スィリグリーまで乗り合いジープで約3時間。
スィリグリーから国境まではバスに乗り換えて約1時間。
国境を越えてカトマンドゥまでは長距離バスで約14時間。

渋滞などに捕まらずスムーズに進んでこれだけの時間がかかるらしい。
だいたい“約何時間”なんてアテにならないし、乗換えがすんなりいくとも思えない・・・。

もちろんチケットも予約してないので、行き当たりばったりの移動になるはず。

まぁ、そもそもスムーズに行けるなんて始めから思ってもいないので、バスに乗れなきゃどっかで宿を取って休めばいいんじゃないかってぐらい軽く考えている。

町があればホテルの一軒や二軒はあるだろうし・・・。

ヒマラヤも望めずトイ・トレインにも乗れなかったダージリンだったが、なんだか雰囲気が気に入って長居してしまった。



この町を最後にインドとはとりあえずお別れになる。
まぁまた、ネパールの後に戻ってくるんだけど・・・。

明日、ネパールに向けて出発だー!!

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ダージリンクーラー

ダージリンへ!!

コルカタ シアルダー駅からニュージャルパイグリ駅まで夜行列車。



インドの鉄道で最も盗難などの被害が多いと言われるスリーパークラスに席を取った。
インド人のオジサンも荷物をチェーンでガッツリキープしてる。

移動中、特に問題はなかったのだけど、深夜薄暗い車内でウトウトしかけた頃、突然誰かに腕を掴まれ目が覚めた。
インド人のオカマと思われるガタイの良いお姉さん風お兄さん4人に囲まれていた・・・。
「ハ~イ、スイートベイビー、10ルピー!!」ときたもんだ・・・。

おれの体に触るんじゃねーー!!!!

とまぁ、これぐらいのもんで予定通り10時間ほどでニュージャルパイグリ駅に到着。

ここからダージリンへは乗り合いジープで3時間。
マックス時、狭い車内に12人を乗せてガタガタの山道を登り続けた。

ダージリンの町は標高2000mを越す高地にあるため避暑地としてインド人観光客も多く訪れている。

避暑地だけに涼しいのかと思ったが、どちらかと言うと寒い!!
野良犬も体を寄せ合って眠っている・・・。



そして電力不足なのかよく停電する・・・。
ホットシャワーが必須のこの土地でシャワー中の停電は死を意味する。
そこまで大袈裟なこともないが、シャワー中の停電だけは避けたいものだ!

ダージリンと言えば、有名なのが紅茶、そしてヒマラヤの眺望と世界遺産にも登録されているトイ・トレイン!!

残念ながらトイ・トレインは現在運転を休止中(理由はよくわからないけど・・・)で運転再開のめどはたってないそうだ・・・。

ヒマラヤの眺望もこれまた残念ながら今のシーズンは厳しいものがある。
ベストシーズンは凍えるような寒さの冬が空気も澄んでヒマラヤがくっきり見えるそうだ。

景色はあんまり見えないが霧の中、緑豊かな林の散歩道を暖かいチャイを片手に歩くのもなかなか良くて気に入っている!!



町の中心の広場には夕方になるとなぜがかたくさんのインド人が集まって来て、ポニーに楽しそうに乗ってるオッサン(子供も乗ってるがオッサンもよく乗ってる インド人のオッサンは好奇心旺盛)の姿を見かける!



広場に続く通りには土産物屋などが軒を連ね一日中賑わっていて、ネパールやチベットの物なんかも売ってて興味をそそられる。



う~ん、マンダラが欲しいが高価なうえに持ち運びがねぇ・・・。

ダージリンの町ではいろんな顔をした人を見かける。
インド人はもちろん、少し肌の色が白い人や日本人や中国人のような顔をした人、チベット仏教の袈裟を着たお坊さん、さらに外国人旅行者も加わり、国際都市のような感じ。

町にはチベット料理屋もあって美味しい!
なんせカレー以外の物が食えるってのがいいね。。。

そして、やっぱりダージリンと言えばダージリンティーでしょう!!

茶畑を見るためハッピーバレー紅茶園へ!

見渡す限りの茶畑に山の斜面に作られたダージリンの町の景観も見ることが出来た。



工場見学もさせてもらい親切な作業員に紅茶作りのプロセスまで説明してもらい、“親切な作業員”からはシッカリとチップを請求されるあたりはやはりインドだなといった感じ。



お味の方はというと、正直おれの下品な舌では上品な紅茶の味はわからない・・・。
香りは良いかなって気もするが“リプトン”と変わらない気もする。

ただひとつ確実に言える事は、紅茶とタバコは合わない・・・。

ダージリンに滞在して数日。
楽しみにしていたトイ・トレインにも乗れず、ヒマラヤの景色も霧がかかってスッキリとは見えないが、町の雰囲気は好きな感じで気に入っているのであと2~3日はゆっくりしようかと考えている。



でも、ちょっとだけプロブレム!
着いた初日にアリのように真っ黒い小さなハチに腕を刺された。
この虫の事は勝手に“ダージリンビー”と名づけたが・・・。
コイツに刺された腕がバンバンに腫れ上がり未だに腫れがひかない。
小さいくせにダージリンビーの毒は強い・・・。

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