ペナン後半戦、チリチリと晴れた日が続いた
エアコン付の部屋でゴロゴロしてても良かったのだけど、それもねぇ・・・
暑いなら、涼しい処へ行けばいいじゃない!
ということで突然的に次の目的地をマレーシアの避暑地キャメロン・ハイランドへと決めて動き出したわけ、理由としては“避暑地”涼しい場所というだけ
宿のオヤジにミニバスを手配してもらおうと思ったが、残念ながら満席で取れず、一日待っても良かったのだけど、移動しようかという気になってたもんで、ローカル移動で向かうことにした
オヤジに行き方を教えてもらい、まずはジョージタウンからフェリーに乗り、ペナン島の対岸にあるバターワースへ
バターワースからバスに乗り換え、キャメロン・ハイランド行きのバスが出てるイポーへ
ここまでは驚きの順調さ具合で事は進んだ
午前中にジョージタウンを出発し、イポー着は昼過ぎ、オヤジの話だと、ここからキャメロン・ハイランドまではバスで2時間ほどということだったので、昼過ぎのちょうどいい時間に着くだろう、と考えていた
このへんから歯車が狂い始めた・・・
イポーのバスターミナル着、外は大雨、荷物を受け取るだけでビショぬれだ
で、チケット売り場を見つけて、キャメロン・ハイランド行きのバスを尋ねると、夕方5時までないとのショッキングな返答!!
まさかの4時間待ち・・・
どうしようもないので、とりあえずチケットを予約して、メシ!!
メシはいかなる時でも大事だ!!困った時はメシを食う!!
せっかくプランレスにアグレッシブに旅してみようと意気込んでいるわけだし、普段あんまりやらないようなことにでも挑戦してみようじゃないか
バスターミナルで、迷惑を承知のうえ、ストリートライブを敢行!
超絶ギタリスト、もしくは天使の歌声でも持っていれば集客もあるんだろうが、どっちもないうえにヘタクソとくれば、誰も集まって来ないのは当然
ひとりだけ、おれの歌を聞いてくれたのは警備員のおっちゃん、ありがとう!!
ギターを弾いてりゃ、あっという間に時間なんて過ぎ去るもので、キャメロン・ハイランドへ向けてバスは出発
なんとか日が落ちる前に着けそうだと、この時は思っていた
それがどうしたことか一向にバスは進まねぇー!!
避暑地に向かう山道は交通渋滞で車が長蛇の列を作っている
そうこうしてるうちに真っ暗になり、それでも真っ赤なテールランプの列は続く
キャメロン・ハイランドのバスターミナルに着いたのは、もう日付も変わろうかという時間帯、さすがに避暑地の夜は寒い
とにかく、さっさと宿を見つけて寝たい・・・、疲れてる
メインロードの宿を数軒あたってみたがどこも満室、もしくは、そもそもレセプションに人がいねぇー、どうやら着くのが遅すぎたみたい・・・
困った時はメシを食う!!昼に食ったきりだし、腹も減ってる
それに、ノロノロしてたらメシ屋も閉まってしまいそうだ・・・
とりあえず閉店間際の店に飛び込み、食事にありつくことは出来た
メシ屋のおばちゃんに宿の場所を聞いてみたが、どうやら宿を確保するのは難しいんじゃないかという答えだった
この時、知った事実、これによってすべての謎か解けた気がした
今の時期は避暑地のハイシーズン、さらにマレーシアの祝日と重なりスーパーピークシーズンの週末だということ
バスが満室だったのも、交通渋滞に巻き込まれたのも、これですべて納得!
もちろん食後に宿を探したが成果は上がらず、深夜まで営業してるネットカフェを見つけたので、とりあえず逃げ込んだ
なんせ、おれは避暑地の冷え込む深夜に半そで、半ズボンという軽装・・・
着替えを済まし、少し時間を潰し、二回目のストリートライブを敢行!!
どうしようもないもんねー、野宿するっていってもこの寒さじゃ、かなりキツイ!
今まで旅をしてきて野宿の経験ってのはない!駅やバスターミナルで夜を明かしたことは何度もあるけどね・・・
やっぱり知らない外国での野宿ってのは平和ボケしてる日本と違い危険だと思うわけ
もしもだよ、ひとりでいるところを悪いヤツにでも襲われたら、ひとたまりもないしね
腕っ節の弱いおれとしては、単数を相手にしても勝てる自信はまったくない!!
でも、ここは大丈夫そう!!寒い深夜に外にいるヤツなんて誰もいない
人っ子ひとりいない町に、ギターと歌声だけが響く・・・
結局、明け方までひとりライブでがんばってみたが、さすがに限界
眠い、寒いの二重苦、眠りたいが寒すぎて眠れない、ギターも眠くて弾けない・・・
寝たら風邪を引くのは必至っぽいので、眠らないためひたすら夜明けの町を歩き続けた
めでたく日も昇り、そろそろ町が活動を始めたので、宿探しを再開
前夜、満室のところが朝になって空室になってるわけもなく、昼過ぎにもう一度訪ねて来いと門前払い・・・、まだ宿泊客のほとんどはチェックアウトもしてないし、部屋の掃除とかもしなきゃいけないだろうから、当然の答えだと思うけど・・・
さすがに昼まではおれの体力が許さない・・・
小高い丘に建つ、女将さんが仕切る一軒のゲストハウス、ここに救われた
女将さんに前夜の事情を話すと、とりあえずチェックインやなんやらかんやら、そんなもんは全部後でいいから、とにかく少し眠りなさい!とドミトリーの空きベッドをひとつあてがってくれた
ホントに助かった・・・、とりあえずこれで眠れる
弱ってる時の人の親切は身にしみる
宿の女将のやさしい言葉と行動、閉店間際に駆け込んだメシ屋、食後にサービスで出してもらった温かいミルクティー、早朝、不審に歩き回るおれに宿の情報を教えてくれたオジサン
あっ、イポーのバスターミナルの警備員のおっちゃんも歌聴いてくれて、ありがとうな!!
皆様、ホントにどうもありがとうございます
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