マレーシアの首都クアラルンプール
謎の“BNE”が参上してる街
チャイナタウン、喧騒
毎日のように降る雨、安宿の独房のような部屋、体にまとわりつく湿気、噴き出す汗、不快指数は限界突破
どうもいまいちしっくりこないのは気候のせいだろうか、それともチャイナタウンの喧騒か?
通りを埋め尽くす露店、偽物の腕時計、偽ブランドバッグ、群がる人の波
「なあなあ、クラビでもシバキにいけへん?」
ペナンで友達になった南アフリカの先生からの一通のEメール
先生!!それ、めっちゃナイスアイデアですやん!?
旅の終わりはBKKか?やっぱり、そこは譲れない!!
先生が住むのはタイ南部の町、ナコン・シー・タマラート、クラビより西でハジャイより北、スラタニーよりは南
独房のような部屋で湿気に取り付かれてるよりは移動した方がマシ!!
ぜんぜんクアラルンプールから帰国しようなんて気にならない
長距離バスターミナルへ出向き、タイ行きの国際バスをチェック
どうやらハジャイ行きがあるそうなので、さっさと予約し、翌朝にはクアラルンプールを出発した
今回はトラブルなんてぜんぜん期待してないから・・・、という時に限ってトラブルというものは起こるもの
確かな理由はいまいち分からなかったが、当日の朝、なにかしらの問題が発生し、マレーシアナンバーの乗り物はタイに入国出来ないのだという
そんなこと、国境を目の前にして言われても困るんですけど・・・
行けないものは行かないわけで、それはしかたない!
で、国境からハジャイまでの乗り物は用意してくれんのかよ?
もしくはその分のキャッシュバックとか、それなりの対応をヨロシク!
国境でバスを降ろされ、ハイ、サヨナラ!
困ったことに国境からまさかの徒歩移動!?ハジャイまで歩けるはずもねぇー
とりあえず、メインロードらしき道をトコトコ歩いてみたが、疲れた
困った時は休憩、休憩、セブンイレブンで休んでいると、イミグレーションのオッサンが追いかけて来た
まさかの入国拒否!?
と内心あせったが、どうやら入国書類の記入漏れがあり、確認のためわざわざやってきたようだった
ついでだからオッサンにハジャイに行きたいと伝えると、うまい具合にセブンイレブンのすぐそばからヴァンが出てるそうだ
ヴァンに乗り込みハジャイへ!!
町の中心らしきとこで降ろされたが右も左もわからねぇー
それなりにデカイ町っぽい、目指すナコン・シー・タマラート行きのバスなりなんなりがありそうだが、時間も遅いことだし、とりあえず一泊するために宿探しにプラン換え
右も左もわからないから、直感に従い右へ
どうやらこの日のおれは調子がすこぶる良い様子、アッサリ安宿にありつくことが出来た
ひさしぶりに戻ってきたタイ!!これ!これ!この感じ・・・
やっぱりタイなんだよな、タイランド!!
明けて翌朝、バスに乗り込みナコン・シー・タマラートへ
ハジャイのバスターミナルから出発したもんだから、てっきりバスターミナルに到着するもんだと思ってたら、またもや右も左もわからぬ路上で降ろされた
そんなこともあろうかと、ちゃんと携帯番号を教えてもらっている
さっそく電話をかけ待ち合わせを、目立つショッピングモールと決めた
旅には出会いがあり、別れがあり、再会がある!!
なんだか不思議だなぁーって思う、たまたま偶然居合わせた者同士、たまたま偶然言葉を交わし、たまたま偶然話があって、たまたま偶然友達になって、こうしてまた違う場所で再会する
旅の出会いは一期一会なんて言うけれど、たまには二回目もあるみたい
おーっす!先生ぇー、ひさいぶりぃー!!
タイのよく知らない町で南アフリカの先生たちがシェアするティーチャーズハウスにホームステイさせてもらえることになったおれ
すんません、お世話になりまーす!!
先生の友達は先生、そのまた友達も先生、そのまた友達もやっぱり先生
ナコン・シー・タマラートにいる外国人で先生じゃないのはおれだけかも?
[2回]
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