2011年、元旦
営業してみたものの、街にまったく人がいない
どこのだれが1月1日にケバブを食べようと思うのだ？
待てども待てども、誰も来ない・・・
仕込み、とりあえず出来ることだけやってみる
掃除、とりあえず出来るところだけやってみる
何もすることがなくなった
前日のダメージはたっぷり残ったまま、睡眠不足全開
眠いし、寒い、気持ちが持っていかれる
どんだけ疲れていようと、忙しければお客さんからエネルギーをもらえる
逆にヒマだと、どんどんどんどん疲れてくる、ヒマ疲れってヤツ
重役出勤のケバブ屋ボス、来るなりいきなり
「今日はアカンなぁ〜」っと悲観的な発言の元旦営業
そして、人通り少ない夜の街にみぞれ混じりの冷たい雨が降る
街は完全に沈黙
社長命令、年始一発目「もう閉めて帰ろかー！」
でたぁー！まさにガイジンらしい唐突な発言・・・
マジっ！？まだ日付も変わっちゃいない
っていうか、そもそも始めっから元旦は休みにしてりゃ良かったんじゃね？
っていうか、そもそも始めは元旦は休み予定だったのに出勤するように言ったのはどこの誰だったかしらん？
まっ、そんな細かいことをいちいち気にしてちゃやってられん
閉めよ！閉めよ！その判断の方が懸命
出来る時に出来る事を！休める時に休んでおかなきゃ体がもたない
出勤して来たばかりのバイトちゃんには申し訳ないけれど、今日は店閉めるからねっと伝えると・・・
「イェーィ！じゃあ、今からアナタの家でパーティーね！！パーティー、パーティー！」
コイツも突然何を言い出すかわかったもんじゃない・・・
アホか、オマエ・・・、やらねぇーよ、パーティーなんて！
外国人の間に挟まれるサンドイッチのしなびれたレタスのようなおれ・・・
おれはぁぁぁー、疲れてるんだぁぁぁぁーー！！！
元旦、過去最低売上げと過去最短営業時間を記録し、悪いスタートの2011年
こういう時はさっさと帰って寝るが良し・・・
さあ、また今日から気持ちを切り替えてがんばろう
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