帰国する人、ブラザー
3ヶ月の旅程を終え、バックパックに入り切らない荷物を・・・
いやいや、そんなどころじゃなく、バックパックがスッポリ入る大きさのナイロンバッグに荷物を詰め込んで、まるで仕入れにでもやって来た業者のような状態でバンコクを去っていった
二時間の時差を飛び越えて現実の世界へ
しかし旅の病の治療法は難しく、またすぐに再発してしまう可能性も高い
さあ、果たしてすぐに現実の世界に馴染むことが出来るのだろうか?
帰国しない人、おれ
現実世界との間にある時差の壁を越える気にはならない
旅を始めて、もうかれこれ15ヶ月が過ぎ去っていった
はっきり言って長すぎる・・・
“旅をすること”というのはある意味、普段の生活からちょっぴり脱出した特別な空間であり時間だと思うが、あまりに長く旅を続けていると“旅をすること”ということ自体が日常になってきてるように感じる今日この頃・・・
そうなってくると、いったいここで何をしてるんだ?なんて疑問もフツフツと沸いてきたりするわけ
でも、やっぱりまだ日本に帰りたくねぇぇぇぇぇーーー
なぜにここまで“旅をすること”にしがみついてるのか?
とっくに潮時は過ぎてしまっているように自分でも感じるし、はたから見てもきっとそうだろうと思う
いい加減にしてそろそろ帰って来たら?それ、ごもっともな意見・・・
それでも帰らないのは、今回の旅で“旅をすること”を卒業するつもりだから、これが最後の旅!!
になるはず・・・、でも旅の病に体と心をすっかり蝕まれてしまっているので再発の可能性は否めないけど・・・、いちおう自分では最後と決めている・・・、今のところ・・・、まあ・・・、でも・・・、正直言うと・・・、自信はないけど・・・
ええっーい!病魔と戦うのは帰国してからの話!
とにかく最後だから、幕切れがどんだけカッコ悪くてもマイナス二時間の先にある日常とちょっぴり違う世界に少しでも長く留まっていたい
そして、いつか二時間の時差を飛び越える時、自分だけのエンドロールが流れればいいと思う
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